大阪市の歯科技工所、デンタルバイオビジョンの辻です。
このコラムは主に口腔内スキャンのケースを扱っていく中での気付きや、設計のコツ、トラブル防止策、最新情報などをコラム形式でお伝えします。
今回はiTeroのケースです。独自のクラウドサービスMyAligntechを介してデータを取得して、それをply形式で書き出してdental systemにインポートしたのでカラー表示です。ちょっと色合いが暗いですが、それでもカラー表示の方がイメージしやすいですね。左上1部にスクリューリテインフルジルコニアの設計をしました。ミラーリング機能を使って反対側の歯冠形態を反転コピーしたので、外形はシンメトリーな設計が簡単にできました。
あとはインプント接合部からの立ち上がりからエマージェンスプロファイルまでを理想的なサブジンジバル形状を作って、近遠心コンタクトポイントの微調整をおこなえばデザイン完了です。
心配したアクセスホール位置もギリギリ切縁より口蓋側に設定できて一安心です。
口腔内スキャンデータでインプラント上部構造の設計をおこなう場合は、スキャンボディに基づいたライブラリを用いることになります。
ですから、インプラントメーカーとサイズに合わせたスキャンボディを使用するのは勿論のこと、(必ずしもインプラントメーカー純正スキャンボディが良いとは限りません!)スキャンボディ・ライブラリ・チタンベースは3点セットで紐づいているので、スキャンボディを購入する前にデザインを依頼するラボにご相談されることをお勧めします。
ちなみに私は松風S-WAVEのスキャンボディをお勧めしています。